2013年5月6日月曜日

ブラックマンデー

期待していたものが大きかっただけに、失望も大きいようだ。


大勢がはっきりして来た頃から、私のFacebookのローカル知人(中華系)達は、プロフィールの写真をブラックにして、失望と諦念の気持ちを表わしている。


今回の選挙への中華系の意気込みは本当に凄かった。海外在住者もも不在者投票の手続きをしてなかったのか、わざわざ帰国して投票を行ったり、チャーター機が用意されたりと金に糸目をつけぬ気の入れようであった。


感心したのはFacebookの活用というか、政治への参加意識を否が応でも高めざるを得ない政治参加手段だ。 昨夜の開票速報もTV1、TV3、TV7とかローカルチャンネルでも伝えていたが、如何せんマレー語は皆目判らぬ。 結局Facebookでのローカル友のやり取りが、私にとって一番の速報になった。


選挙結果の評価は専門家に任せるとしても、前回の2008年の選挙が野党側に振れ過ぎたので、今回は揺り戻しがあったと私は見ている。


しかし、中華系マレーシアンにとっては、歴史的な変革の機会と見えたと思うし、与党側も“Chinese Tsunami"と呼んで、彼らの団結力とパワーを恐れたようだ。


下記の書き込みは、中華系の間で昨夜からシェアされているコメントであるが、大方のチャイニーズマレーシアンが同じ思いだと思う。





しかし、我が国の政治の歴史を振り返っても、一度や二度の選挙で政治が良くなる筈もなく、非難を覚悟で言えば、仮に野党連合が勝利しても汚職などの腐敗政治は続くと思う。


それも承知の上で変革を求めたチャイニーズの想いがあるとしたら、マレーシアでの彼ら立ち位置を知るだけに、同情の念は禁じえない。


中華系マレーシアンの気持ちも察するに余りあるが、この国の安定した将来を考えると、今回の選挙結果は妥当な選択ではなかったかと私は思う。


多分、この国に投資をした外国資本の連中は、選挙結果に胸を撫で下ろしたと思う。 政権維持が出来ただけでも、マレーシアの数年間は保証されたようなものだ。


5年は長いかもしれないが、これだけCorruptionが叫ばれたのだから、政権与党に対して今後は少し歯止めが利くだろう。


ある意味、これだけ若い世代も含めて、選挙に熱くなれる国民を羨ましくもある。


こんな感想を抱かせた今回のマレーシアの選挙であった。

参考;選挙に関する情報
Insider; 
FMTnews