2013年5月27日月曜日

ペナンにはもっと益しなインフラが必要

お馴染みNew Straits TimeのStreetから、Looi Sue Chernの記事である。


彼女の記事は、いつも突っ込みどころ満載なので、度々私のブログで引き合いに出させて頂いている。


彼女は、難しい経済や政治の話ではなく、身近なペナンの生活に密接した話題を、彼女なりの視点で紹介しているのは、好ましいと思う。


今回は、ペナンのインフラ特に道路について彼女は執筆しているが、そうかなぁと思う天邪鬼な私である。


先ずは歩道橋について述べているが、利用する歩行者が少ないのは、どこの国も同じである。元々、歩道橋なるものは、車優先の思想から生まれているので、歩行者にとっては無用の長物なる存在だ。


彼女は、歩道橋を作るくらいなら、もう少し益しな社会インフラの整備にお金を使ったらどうかと述べている。それには私も同感だ。


If the state government and local council want to spend money on infrastructure upgrades, it should be on pavements, public five-foot ways, street lighting and maybe some tree planting.



彼女が考える歩道橋に代わるインフラとは、5フィート道路、信号機、街路樹だそうだ。 特に5フィート道路に関しては、彼女の思い入れが強いらしい。


ペナンの戦前の建物の前には5フィート道路があったけれど、年々住人の私的な居住空間に代わって、道路はなくなっているとのこと。


5フィートと言ったら、1.5mである。両手を広げたら両側に手が付く幅だ。車はすれ違えないそんな道路が、果たしてペナンに必要だろうか。


また、世界遺産のジョージタウンを歩いてみると、道路のあちこちにデコボコの凹凸があり、とてもワールドクラスの状況とは言えない。



Walking in George Town should be a pleasure, with the city being a Unesco World Heritage site but in many places, our sidewalks are not really "world-class".
They are uneven, spotting cracks here and there which are not disabled-friendly.
Some have very narrow walkways while others are often turned into unauthorised motorcycle parking spaces by inconsiderate motorists.

無分別なバイク利用者が、違反を承知でバイクを停め、歩行者はバイクを避けて通らねばならない非常に狭い道路もあると彼女は指摘する


よく判っていらっしゃる。


だから、こんなジョージタウンが世界遺産として登録されるユネスコの判断基準自体がオカシイ!


私がLooi Sue Chernに言いたいのは、このペナンで日中歩けるのは精々5分程度だろう。街路樹とかで日差しを避け、街中を楽しく歩くことを、どれだけのローカルが望んでいるか甚だ疑問だ。


日差しを避けてショッピングなら、アーケードの方が益しだろう。それより冷房の効いたショッピングモールの方が、もっと好まれるだろう。


当地で歩行者が楽しく歩くなんて発想自体が、的外れだと思う。タウンウォキングとかジョギングを好む人もいるかもしれないが、早朝とか日が暮れてからだろう。


その前に私は、空気の汚れている街中でウォキングとかしたいとは思わないけれど・・・・・。


彼女が提案しているCCTVカメラの設置による、引ったくりなど軽犯罪防止は賛成だ。監視防犯カメラの設置が進んでいる日本でも、自治体が主体で設置しているのではなく、店舗や商店街がプライベートに設置しているのが多かろうと思う。


歩行者のためのインフラなら、ペナンは熱帯雨林の気候環境から考えても、タウンウォークが楽しめる島ではない。


歩行者への配慮の前に、激しいスコールがあれば、排水溝から雨水が溢れ、道路が冠水する現在の下水溝の整備を進め、臭いジョージタウンのイメージを払拭してもらいたいものだと私は考える。


そんなことを感じた今回のLooi Sue Charnの投稿記事であった。


詳細はこちら→Island needs better infrastructure