2013年10月2日水曜日

庇を貸して母屋を取られる


今年のウインブルドン男子は、マリーが77年ぶりにイギリス人とし優勝、喝采を浴びた。


「庇を貸して母屋を取られる」の諺もあるように、日本の国技である柔道や相撲もまた、国際化の美辞麗句に騙されて、当に諺通りの結果になっている。


柔道なんか青い柔道着を着せられ、ポイント制になって柔道本来の醍醐味もなくなった。外国人審判員のレベルの低さも相まって、判定の微妙さはボクシング以上だ。


柔道は一本勝ちでしょう。


その点、国際化の遅れた剣道は、まだ国技としての威厳を保っていると言われている。ペナンにも剣道の道場があるらしく、我がコミニュティにも指導者(中華系マレー人)がいるけれど、挨拶もしない。


剣道に携わる者なら、「礼に始まり礼に終わる」礼節ぐらい弁えてほしいものだ。儒教の理念らしいが、「礼」は相手に対して不愉快な思いをさせないように細かい心づかいをするというのが、その基本的な考え方であるそうだ。





先週のNSTによれば、Aimiさんというジャパニーズ・マレーシアンの方が、USMで行われたアセアン剣道大会女子の部で個人優勝を果たしたそうだ。


この大会は3年に1回開催され、前々回(2007年)にも彼女は優勝しているが、前回(2010年)シンガポールでの大会では準々決勝で敗退したそうだ。今回はそのリベンジであったようだ。

序に書き加えておくと、国別対抗の団体戦でもマレーシアは優勝し、Aimiさんは2個の金メダルを獲得したとのこと。


剣道だけは、国際化の名の下に珍奇なスポーツにならぬよう、礼節を尊ぶ国技であり続けて欲しいと思う。


野暮なことは言わず、「Aimiさん、おめでとう」と言っておこう。


詳細は、下記の9月28日付けNST(Streets Northern)をご覧あれ。