北朝鮮はいずれ倒れるだろう。長くはもたない。そのとき、韓国が北をコントロールすることになるはずだ。核も手に入れるかもしれない。
そうなった場合、朴大統領のように日本を恨みまくっている人間がトップにいて、「日本なんか冗談ではない。人口7000万人で核まで保有する韓国のほうが大国だ」という態度で日本と対立してきたら、どう対応するのか。また、かつて元寇に協力して日本を攻めた高麗軍のような韓国と中国の連携の可能性はないのか、日本としては独自の見解を持つことも必要だ。
つまり、韓国が北を傘下に収める一方、日本との対立の構造を解かないことも考えて、いまのうちからそういう“嫌日”の韓国に対処できるよう準備をしておかなければいけない。このことは、地政学的にはかなり重要な視点だ。
だいたい、韓国は中国との関係も日本とは大違いだ。過去2000年の歴史を振り返っても、韓国は中国に取り入り、「中国を宗主国とした周辺属国」というポジションで、下に潜り込むことが得意だった。
といって、中国に傾倒してばかりではなく、すきを見て中国に攻め込んだりもしている。だから、中韓関係もわれわれが考えているように単純ではない。渤海湾ではすさまじいまでの漁船同士の衝突が起こっている。
こういう歴史は、建国から日が浅い米国のヘーゲル氏には、よく読めないと思う。日中韓3国の歴史も含め、今後、この東アジア地域で地政学的にどういう構図が描かれるか。日本人はよく考え、盟友アメリカにもじっくり説明できるようにしておくことが大切だ。
zakzak【大前研一のニュース時評】米とは違う見解が必要な日韓関係
北朝鮮が倒れたら中国もまた支配下に置こうとするだろうから、大前氏の見解通りにはならないと私は思う。 しかし、どちらにしても北朝鮮の核は、嫌日の中国・韓国の手中に入るのだから、北朝鮮の核保有は日本にも多大な影響が出る訳で、我々も見解を新たにしておく必要がありそうだ。