米国内で、ペットの犬や猫がおやつ用のジャーキーを食べた後、病気になり死亡する事例が多発していることが判明し、飼い主たちに不安が広がっている。
米食品医薬品局(FDA)が24日までに公表したもので、2007年以降に約3600匹が病気になり、うち約600匹が死亡した。ジャーキーの大半には中国産の原材料が使用されていたとしているが、原因は特定できていない。FDAは飼い主に注意を呼びかけるとともに、獣医師らに協力を要請。中国当局とも連絡を取り、大切なペットの命を奪う謎の病気の解明に全力を挙げている。
600匹が犠牲
「われわれが遭遇した疾患の大発生事例の中でも、最も難しく謎が多い症例の一つだ」
FDA獣医学センターのバーナデット・ダナム所長は22日に公式サイトで公表した「ペット用ジャッキーに関連する疾患」情報の中で、こう指摘した。